人生の曲がり角

新宿生まれ新宿育ち、ノリで沖縄移住。フリーライター。

なんでホームレスになったの?

こんにちは、Stella Leeです。

 

私の数奇な人生における「なんで?」シリーズも第3弾に突入しました。

 

順番でいくとキャバクラで働いていたことを先に書くのですが、その話はかなり長くなるので先にホームレス生活をお話しします。

 

■本当に必要なものはそんなに多くないという、気付き

 

私はインディアンジュエリーが大好きです。

アメリカに住むインディアンの子孫たちが石やシルバーを使ってハンドメイドのジュエリーを作っているのですが、 お金のほとんどを費やすほどインディアンジュエリーが大好きです。

そこでインディアンのことをもっと知りたい!と思っていたときに知ったのが「ヒッピー」でした。

 

伝統・制度などの既成の価値観に縛られた人間生活を否定することを信条とし、また、文明以前の自然で野生生活への回帰を提唱する人々の総称。 1960年代後半に、おもにアメリカ(発祥地はサンフランシスコのヘイト・アシュベリー地区との説がある。

Wikipedia 

 とありますが、まあこのヒッピーになろう!と決意したわけです。笑

そして賃貸を解約、必要な荷物をリュック1つに詰め込みました。

 

着替えや化粧品、手帳に印鑑通帳…

ここで気付いたのが「暮らしていく上で、本当に必要なものはそんなに多くない」ということです。

家がないということは、常に自分の全財産を持って移動しなければなりません。

着替えや化粧品も立派な財産ですが、荷物は少ない方が良い。

「本当に必要か?」と自分に問いかけていると、案外必要なものはそんなに多くないことに気付きます。

 

私は上野と歌舞伎町が大好きなのですが、ひとまず上野に行き、初日はマルイの裏でリュックを抱えて寝ました。

その後も横浜に行ってみたり、川崎に行ってみたり、埼玉に行ってみたり、都内をウロウロしたりと、毎日思い付いた街で寝て、連絡のあった人と遊びに行く。

そんな生活を2年ほど続けました。

 

お風呂はネットカフェを毎日利用して、どうしても疲れが取れない日はビジネスホテルに泊まったりもしました。

友達の家に泊まったり、実家に泊まったりしたことは1度もありません。

意地っ張りなので、自分で決めたことは自分でやり通したいのです。

 

■評判や噂、既成概念はくだらないもの。

 

その中でも特に印象的だったのが、歌舞伎町でした。

歌舞伎町は世間のイメージ通り悪い人が多い街です。

でもそれは肩書きの問題であって、人間性の問題ではありません。

 

 

まず、食べ物には絶対に困りませんでした。

必ず誰かが「よし、飯食いにいくぞ」と連れて行ってくれたので、問題なし。

それからご飯や寝る場所のためにセックスすることは1度もありませんでした。

世の中には、そういう時間を過ごすことで対価としてご飯や寝る場所を提供する人も居ますが、私の知っている歌舞伎町には1人もいません。

「だって昔、俺にもそういう時代あったし」「なんか楽しそうじゃん」そんな歌舞伎町の人たちに可愛がってもらったおかげで、ヒッピー生活という名の2年間を過ごせました。

 

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雑草や賞味期限切れのご飯を食べた日もあります。体調を崩して「このまま死ぬのかな」と思った日もありました。

でも必ず誰かが助けてくれました。

 

私の妹が新卒で入った会社を2ヶ月で辞めたとき、正社員にこだわる必要はないと強く言いました。

歌舞伎町でホームレスをしていた私は中古の家が一軒買えるほどの財産を持っていましたが、ビルの裏や空き地で寝ている私を誰がそんな財産を持っていると思ったでしょうか?

では逆に、ブランド物のスーツを着て良い車に乗って良い時計をしていれば、それはお金持ちになるんでしょうか?

 

■人を笑顔にするために何が出来るかが重要。

 

お金には何の意味もありません。

必要なものや欲しいものと交換する「チケット」でしかないのです。

そのチケットを必要なものや欲しいものがないのに独り占めしようとすれば、自分が困っているときに助けてもらえないのは当然のことです。

「分け与える」ことを学ばない限り、お金はあなたにとって「手段」ではなく「目的」のままです。

 

そしてホームレス生活を経て得たものはお金の価値観だけでなく「人を見る目」も養われました。

それまでの私は多少なり外見や肩書きを基準に人を見ていました。

でも、そんなものはあてになりません。

特に肩書きに至っては、何の役にも立たないです。社会的信用を得るためには良いのかもしれませんが、それは結局「社会」であって「人間性」とは何の関係もないのです。

 

お金というチケットをたくさん持っている人は、人を見る目があって分け与えることを知っています。

これは何も表の世界だけではなく、世間的に「違法」とされることをしてお金を稼いでいる人たちにも共通のことが言えます。

 

大切なのは「自分がどうされたら嬉しいのか」

単価で仕事を選ばない理由もここにあります。お金だけの繋がりは紙幣の薄さと同じくらい薄っぺらいものです。

でもそうじゃないものが、世の中にはたくさんあります。

 

自分の人生に疑問を感じている人は1ヶ月でいいから、ホームレスをしてみたらいい。

必要なものかそうでないのか、世間にどんな目で見られて、逆に世間がどんな風に見えるのか。

私にとってホームレスをしていた2年間は、かけがえのない大切な時間です。

 

「こだわりを持たないこだわりを」「プライドを持たないプライドを」

 

これが2年間の中で得られた1番大きな財産です。