人生の曲がり角

新宿生まれ新宿育ち、ノリで沖縄移住。フリーライター。

なんでキャバクラで働いたの?

こんにちは、Stella Leeです。

 

やって参りました、第4弾の「キャバクラ編」スタートです。

 

■してもらうことより、してあげることに目を向けて。

 

キャバクラには「色恋」という恋人同士のように振る舞う営業法や、「枕営業」という売り上げのためにお客様と寝る営業法があります。

これはキャバクラで働いたことのない人も、行ったことのない人も知っている方は多いのではないでしょうか。

 

じゃあ私もその営業方法で働いていたのか?というと、全く違います。

なので、私の営業方法を理解し受け入れてくれるお店に出会うまで、20軒以上のお店を転々としました。

キャバクラで収益を上げるのはキャストです。そのため、ほとんどのキャバクラには会社の営業同様にノルマが設けられています。

そのノルマを達成できなければ罰金があったり時給が下がったりと、キャストは色々な手を使ってそのノルマをクリアしていきます。

その中の営業方法が色恋や枕営業です。

 

こんな私ですから、夢を見させるお仕事で現実を突きつけます。

夢?そんなの寝て見なよ(笑)と、まあそんな感じでした。

 

私の信念は「嘘はつかない」

聞いてる限り、そんなんじゃ儲からなかったでしょ?と思うかもしれませんが、ごめんなさい。私ナンバーワンでした。

 

キャバクラといっても接客業なので、必ず相性があります。

ナンバーワンはみんなから大人気なのかと言われれば、そうではありません。ナンバーワンかどうかは関係なく、私と相性の合わないお客様もたくさんいらっしゃいました。

 

嘘はつかないし、思ったこと・感じたことはストレートにぶつける。

でも必ず愛を持って接することが私のやり方でした。

いくらお金を使ったか、シャンパンを何本おろしたか、月に何回来て、連絡の頻度はどの程度か、そんなことに興味はありません。

お金を支払うのはお客様です。楽しいと思ったら延長してくださればいいし、飲んでほしいと思ったらシャンパンをおろしてくれたらいい。

それはキャスト側から要求するものではなく、お金という対価を支払うお客様が、私との時間に価値を決めるのです。

 

だから延長交渉もしなければドリンクもねだらない。

来てほしいと営業もしなければ、頻繁に連絡も取り合わない。

 

お金をたくさん使う人も、全然使わない人も、みんな同じように接客してみんな同じように気持ちよく帰ってもらう。

嫌なことがあった・仕事で疲れた・話を聞いてほしい・一緒に飲みたい…理由は十人十色ですが、唯一心掛けていたのは「お客様が行きたいと思ったときに必ずお店にいること」でした。

私と話すことで気持ちが明るくなってまた頑張ろうと思える、あそこに行けば元気を貰える、そんな場所であることが私にとってのキャバクラの意味でした。

 

■自分を持つことと、人を見下すことは全く違う。

 

でもこんな風に考えて仕事をしている私は、キャバクラの中では異端でした。

そりゃそうです。水商売だから一生そこにいるわけではないし、お客様も薄々でもそんなことは分かってる。

だからこそ大金をつかみ取ろうと、いつになっても働く女の子がいるわけです。

 

そうして出会えた、私の接客方法や信念を理解してくれるお店。

水商売を上がるたった1年半前のことでした。

 

出会えたお店は老舗で、お店自体が多くのお客様を持っていました。

従業員はキャストとお客様に第一に気を配り、社長は徹底して従業員を教育していました。

お客様の誕生日には従業員が自腹でお寿司を驕り、そのお返しにお客様は従業員にアダルトグッズをプレゼントする。

「あの人がいるからここに来る」をキャストではなく従業員で行っていました。

そんなお店なので、ノルマはありません。

店長は「売り上げが伸びないからやり方を変えるなら今すぐ辞めろ。それが良いって信じてるなら、いつでも変わらないお前で居ろ。」と言いました。

 

そうなるともう、大フィーバーです。笑

解放されたかのように仕事が楽しくて楽しくて、ほぼ毎日フルタイムで出勤していました。

 

そんな変わり者のキャバ嬢にお金を使うのは、やはり変わり者のお客様です。

そしてなぜか皆さん、立派な肩書きを持っている方でした。

 

医者・弁護士・官僚…ここでは名前も出せないような、立派なお仕事をされている方ばかり集まってきました。

 

私は高卒です。

でも私のお客様は国を問わずに、有名な大学を出ている方ばかりでした。

 

店長も従業員も不思議に思うくらい、そういった方からご指名を頂くことが多かったのです。

 

■有り得ないことは絶対にないと知ることが大切

 

最初はなんでだか分かりませんでした。

でもお客様と話をしている中で、時々お客様の中に自分を見ることがありました。

「似た者同士」「類は友を呼ぶ」なんて言いますが、それに近いものを感じたのです

とは言っても、相手は私とは比べ物にならないほど勉強をして、社会的地位を手に入れた誰の目から見ても尊敬に値する人物です。

好きなことだけして生きてきた私が、そんなお客様の中に自分を見るなんて烏滸がましい限りですが、でもハッキリと分かりました。

 

「社会的地位があり立派な肩書きを持っている人ほど、その無意味さを知っている。無意味さを理解している人は、相手の社会的地位や肩書きに関わらず、対等に関わりいつも謙虚でいられる。上から下まで対等に関わった結果「バカが1番」と気付く。そしてみんな、バカを通り越してクズになる。」

 

ちょっと意味が分からない…という人もいるかもしれませんが、答えに至る式は違っても、私とお客様は同じ答えを見出していたことに気付きました。

 

 「ただのバカ」と「バカを装っている天才」には天と地ほどの差があります。

でも「バカを装っている天才」が「ただのバカ」になる可能性は無限大ですし「ただのバカ」が「バカを装っている天才」になる可能性もまた無限大です。

 

だから私にとっては医者もキャバクラ嬢も同じです。

どちらも偉くないし、どちらも凄くない。キャバクラ嬢が医者になる可能性はゼロではないし、医者がキャバクラ嬢になる可能性もゼロじゃない。

だったらどっちがなんだとか、そんなつまらないこと言ってないでまずは腹割って話そうよ!と、そんな人たちがたくさん集まってきました。

 

仕事を辞めてもお客様のほとんどと交流があります。

学会に行ってきたよ・取材を受けてフリーライターさんとお仕事したよ・今日もお店に行ってきたよ…なんてことない会話の中に、1人の親友として愛を感じられる言葉があり、私にとってそれは生きる糧になります。

 

■終わりがあるから走り抜ける、死なない人生は惰性になる

 

またキャバクラをやりたいかと言われたら、それはNOです。

今死んでも後悔しないと思うほどの情熱を注いで、最後の1年半は走り続けました。

なので、何一つためらうことなく辞めました。店長にも従業員にもキャストにもお客様にも、みんなに引き止められたけど、何も響かないくらい走り切った。

そして今はフリーライターとして新しい1歩を踏み出し、新天地である沖縄で私らしく闘っている。

だから未練もないし、戻ることも2度とない。

 

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私はキャバクラでお客様たちに出会えなかったら、今の人生を見つけられなかったと断言できます。

お客様の中には私に救われたという人もいますが、お客様みんなが言葉や行動にせずとも私の人生にレールを敷いてくれました。

 

感謝してもしきれないほど、あの1年半でたくさんのことを教えて頂きました。

 

だから男性の皆さん!キャバクラに行って!笑

「運命を変えるような出会い」は何も恋愛だけではなく、友情や人生もあるんです。